電気的エネルギーや情報を伝送線路を用いず空間を通して送るには、送信機からのエネルギーを電波に変えて空間に効率よく放射させなければならないし、また相手側では、空間に放射された電波を効率よく受信しなければならない。
このように電気的エネルギーを電波に変えたり、また、電波を受信する装置をアンテナという。
アンテナは放送、通信、レーダー、リモート・センシングなど、空間を隔てた地点間の電波による信号、または電気エネルギーの授受に不可欠な素子である。
線路を用いない無線通信の初期には、線状のアンテナが用いられたので空中線とよばれ、英語のantennaも昆虫の触角を意味している。
アンテナの機能の一つは、電気回路と空間との間の電気エネルギーの効率的な変換器であるが、もう一つの重要な働きとして、その形状、寸法(とくに電波の波長に対する相対寸法)により、特定の方向に強く電波を出し、その他の方向には出さないという機能を有している。